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プライドと責任

Episode410
 長い時間をかけてやっとクロージングまでこぎつけた。
 これまでシステムの担当役員と会話が進み、いよいよクロージング!

 しかしそこに落とし穴が待っていた。

 最終段階として担当役員の上司である副社長と会話することになった。
 副社長は
 「長い間ご苦労様・・・」
 と切り出した。続けて、
 「弊社側への要求はあります?」

 それに私が応えた。
 「弊社もしっかり体制を整えました。
ついては御社側の体制もしっかりしてください」
と、担当役員にお願いしていることを再度お願いした。
 副社長はその場で、担当役員に指示した。
「体制を強化するように」と。

その会議の後に大変なことが起きた。
 担当役員が私にかみついてきた。
 「上司の前で恥をかかせるな。この案件は没だ!」
 副社長には、社内体制をしっかりしていると報告していたのだと思う。

 実態は我々SEが一番知っている。
 お客様側の体制は無いのに等しく、担当たった一人だった。
 副社長の前で、ことなかれと、
 「特に要望はございません」
と言へば良かったのか。
 しかし、案件欲しさに黙っていると、後日、必ずトラブる。
システム担当役員にも、上司の手前、プライドがあるだろうが、こちらにもプロジェクトを成功に導く責任がある。

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